アメリカ金利

アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会（FRB）は9月21日、0.75％の大幅利上げを発表しました。これにより、同国の政策金利の誘導目標は過去15年で最高水準の3～3.25％となりました。併せてFRBが発表した見通しでは、政策金利は年末までに4.4％に達しする見込み。

世界各国は自国のインフレ問題に立ち向かうため、日本と中国を除くほとんどの国で、アメリカと同様に利上げに踏み切っています。それに伴い急激な円安が進行していました。

Fox報道では、FED高官らは政策金利4%において、リーマンショックが再来する可能性を懸念し、国債市場のクラッシュなど危惧

Fed Officials Worried About Possible “Lehman Moment” With 4% Interest Rates, Crash in Bond Markets – FBN

アメリカの金利が12月頃には4.4%前後で落ち着くならば、ドルと逆相関に動くGOLD価格は上昇を開始する可能性が高いです。

ゴールドとシルバーの価格推移　

2022年3月、GOLDが史上最高値 2,075ドルに到達してから現在までのGOLDとSILVER価格のチャート。

**2022年9月1日～2022年9月30 GOLD SILVER スポット価格**

2022年9月一ヶ月間のチャートが示すように、シルバーは9月1日から約6%上昇し、ゴールドは約3%下落しています。

ポジション数

**2020年1月～2022年9月 SIVER Open Interest Contracts**

SIVER ポジション数を見ると、銀は極端に売られ過ぎています。

コロナショック後の、建玉132,000契約、価格が15ドルから急上昇し、わずか3か月で価格が2倍になる直前の2020年5月初旬と同じくらい売られ過ぎです。

**2020年1月～2022年9月 GOLD Open Interest Contracts**

GOLDはSILVERよりも、はるかに時価総額と流動性の大きい市場です。金のポジションは過剰に売られていませんが、450,000 契約レベル付近までポジション数が減少すると反発し、下回ることを拒否していることがわかります。ここから上昇する可能性が高く、史上最高値を更新する可能性があることを示唆しています。

参考資料 Goldmoney

ロシアの動向

ドルの上昇が続く中、コモディティーやエネルギー、金と銀の大幅な売られ過ぎの状況が続いています。

他にも注目する点はロシアです。ロシア・ウクライナ問題は未だ解決しておらず、ロシアとNATOの間の直接紛争が勃発する可能性もあります。

プーチン大統領は、GOLDを中心とした金融問題に対する対策を行っているようです。

ロシア中央銀行の準備金と合わせて、ロシアの国家基金とその国民富基金は約12,000トンの金を保有していると考えられています。一部のニュースが報道しているように、これは緊急戦争資金のためではなく、中央銀行準備金にGOLDを含めることができるようにするためで、ロシアは世界最大のGOLD保有国になる可能性が高いです。

最近発表されたモスクワの金本位制は、ドルに代わる新しい貿易決済手段として金本位制をすすめるためだと考えられます。

ロシアへのエネルギー支払いを弱いアジア通貨（中国含む）からGOLDへ置き換えるためだと考えられます。

これが実現すれば、西側の法定通貨ユーロやポンドは大きな経済的被害を受けることになります。

ノストラダムスの大予言 2022年に米ドルは崩壊する

モダンコインの需要が急増する

GOLDがロシアとの新たな貿易の決済手段になれば、当然ながらGOLDの需要が急増し、価格が上がります。

2020年貴金属価格の急激な上昇に伴い、日本ではコイン市場に新規参入者が急増しました。新規参入者は主に理解しやすいモダンコインを購入するため、短期間に価格が2倍程度になりました。ゴールドバーや地金型コインとは違い、プルーフコインは発行数が少ないため、需要が急増すれば市場からすぐに消えて無くなります。

割安なシルバー、プラチナ、銅はGOLDよりも上昇率が高く、より注目を集める事になると思います。

投資とは、まだ話題になっていないモノや割安なモノを安値で購入し、価格が上がれば売却して利益を得るものです。割安なモダンコインは今が買い時なのかもしれません。