情弱が買う三大モダンコイン 2024年7月更新

2024.06.23

※2024年7月10日更新 現在の鑑定枚数を更新

先ずは直帰4年間の市場の状況をご説明します。2020年夏から秋にかけてゴールド価格が急上昇し、ゴールドが市場最高値2070ドルに到達。アンティークコイン投資が話題になり、コイン市場に新規参入者が急増。コインの価格も急上昇。

しかし多くのコインが外貨建てで2020年夏~秋頃の価格を超えておりません。円安の影響で外貨が150%程度上昇したために、日本から海外のコインを購入する場合は多くの円を払う必要があります。だから円建てでは価格が上がっています。

新商品のモダンコインは発売直後が一番価格が高騰します。グレーディングから大量にコインが戻る頃から(発売から2~3ヶ月後)市場にグレーディング済みのコインが大量に放出されるため、徐々に価格崩壊が発生します。

10~30年前のオールドモダンは発行数が多いため2020年のピーク以降、鑑定枚数が急激に増えてズルズルと価格が下がっています。特に発行枚数の多いコインは半永久的に鑑定枚数は増え続けます。海外では価格の上昇を期待してコインを長期保有して資産を増やすという概念はありません。安く大量にいつでも手に入るためです。海外では未鑑定コインをグレーディングして、日本人に高く売却するという短期転売目的でコインを購入しています。日本が最終処分場です。ババ抜きのババを抜かないようにご注意下さい。

「全てのコインが値上がりする」と錯覚して海外のコインを資産運用目的で高く買っているのは日本人だけです。海外ではアンティークコインもモダンコインもいつでもどこでも安く大量に手に入るものですから、ほとんどのコインは石ころのようなもので希少性はゼロです。地金程度の価値しかなく、流動性が低く売却が困難です。特に知名度が低いマニアックなコインは需要が全くないため高く売却する事は不可能です。

「人気がある、希少性が高い、発行枚数が多いがほとんどが溶解された」という定義が曖昧で正確なデータも無いセールストークに惑わされずに、真の価値を見極めてコインを購入して下さい。

当社では、お客様に上記デメリットをご説明しご理解いただいた上でコインをご購入いただいております。

コイン購入の際に最も重要な要素は、購入価格と発行枚数(鑑定枚数)です

割高だと思われるコイン

1999年 イギリス プリンセス ダイアナ妃 追悼 5ポンド プルーフ金貨

発行国:イギリス(ロイヤルミント) 発行年:1999 額面:5ポンド
直径:35mm 重量:39.94g 品位:金 0.9170

発行枚数7,500枚 NGC総鑑定枚数360枚(内PF70UC 66枚、PF69UC 180枚NGCサイトはこちら

NGC PF70 ULTRA CAMEO 市場価格 350万円~450万円適正価格 120万円~150万円

NGC PF69 ULTRA CAMEO 市場価格 120万円~150万円適正価格 50万円~60万円

発行枚数が非常に多いため鑑定枚数が凄い勢いで増え続けています。今後も増え続ける可能性が高いです。ダイアナ金貨の価格が高かった理由は、人気人物だった事と昔はPF70UCの数量が10枚前後と非常に少なかった事です。2020年はNGC PF70 UC 15枚程度でしたが、4年後の現在のPF70UCは約6倍以上に増えています。発行枚数が多いモダンコインのPF69以下は地金同等の価値しかありません。

2019年 ロイヤルミント ウナとライオン 5ポンド 2オンス プルーフ金貨

発行国:イギリス(ロイヤルミント) 発行年:2019年 額面:200ポンド
直径:40.00mm 重量:62.42g(2オンス) 品位:999.9 Fine Gold
発行枚数:225枚 NGC総鑑定枚数92枚(内PF70UC 64枚、PF69UC 25枚NGCサイトはこちら

NGC PF70 ULTRA CAMEO 市場価格 1200万円~2,000万円適正価格 500万円

NGC PF69 ULTRA CAMEO 市場価格 500万円~700万円適正価格 200万円

2023年8月17日 ヘリテージオークション 落札価格 BP込み$72,000(輸入消費税込み 約1,150万円

歴史的な貨幣の傑作をモデルにしたGreat Engraversシリーズ第一弾のウナとライオンです。1839 年の 5 ポンドの金貨の復刻版という事で世界中で人気が高く、発行から僅か2年で価格は15倍に高騰。もうこれはギャグですね(笑)漫才で「おっちゃん。このトマトなんぼ?」「100万円」と言われて本当に100万円払う間抜けな奴がいるという事です。自分の中で適正価格を測る物差しを持っていない情弱が一定数存在するという事です。オークションのほとんどがイカサマですので、落札価格を基準に考えないで下さい。高く購入したい方はオークションを利用して下さい。

ギャグコインのウナとライオンも2022年はさすがに引っかかる情弱がいなくなってしまったのか、価格がズルズルと下がってしまいました。市場にはまだ未鑑定コインが多く残っておりPF70が急激に増えた事も原因です。

発行枚数が225枚です。今後はPF70が急激に増える可能性は低いですが、購入しているのは日本人だけです。これから急激に価格が上昇する事は難しいと思います。海外ではコインを大きな値上がりを期待して資産運用目的で買っている方はいません。コインを購入する目的は「短期転売目的」や「政府が無限に発行できる通貨が信頼できないため、預貯金代わりに匿名性の高い実物資産に一部の変えておく」事です。つまりビジネスとして売買するか、地金代わりに購入するかです。

2019年 ロイヤルミント ウナとライオン 5ポンド 2オンス プルーフ銀貨

発行国:イギリス(ロイヤルミント)発行年:2019 額面:5ポンド
直径:40.00mm 重量:62.42 g(2ンス)品位:999 Fine Silver
発行枚数:3,000枚 NGC総鑑定枚数864枚(内PF70UC 215枚、PF69 UC 527枚NGCサイトはこちら

2019年ウナとライオン2オンス金貨と同様に、こちらもPF70は発売から1年で約30倍に価格が急騰。これもギャグですね。金貨と同様に、PF70UCが急速に増えたため価格が下がっていました。

NGC PF70 ULTRA CAMEO 市場価格 120万円~150万円適正価格 40万円~50万円

NGC PF69 ULTRA CAMEO 市場価格 45万円~60万円適正価格 20万円~30万円

金貨と同様に、価格が上昇してから購入しているのは日本人だけです。

1980年~1984年 イギリス 5ソブリン プルーフ金貨

発行国:イギリス(ロイヤルミント) 発行年:1980、1981、1982、1984年の4年間
直径:36.02mm 重量:39.94g 品位:916.7 Gold

【5ポンド金貨発行数と鑑定枚数】 NGCサイトはこちら
1980年 発行10,000枚 NGC総鑑定枚数535枚(内PF70UC 71枚、PF69UC 357枚
1981年 発行5,400枚 NGC総鑑定枚数357枚(内PF70UC 116枚、PF69UC 171枚
1982年 発行 2,500枚 NGC総鑑定枚数261枚(内PF70UC 74枚、PF69UC 142枚
1984年 発行7,095枚 NGC総鑑定枚数547枚(内PF70UC 142枚、PF69UC 325枚


英国造幣局から毎年発行されるソブリン金貨は発行枚数が多いため希少性は低いです。発行時の国王とセントジョージのデザインです。イギリスでは最も簡単に安く手に入る金貨ががソブリン金貨です。ほぼ地金と同様の扱いです。

1980~1984年5ソブリンは総発行枚数24,995枚と非常に多いため、未鑑定コインが大量に残っています。今だにイギリスでは未鑑定コインはほぼ地金価格でいつでも大量に手に入ります。日本人に高く売る目的で大量に未鑑定コインをグレーディングしていますので、当然に鑑定枚数が増え続けています。

グレーディングする事がまだ一般的でなかった頃は1982年PF70UC は10枚以下と非常に少なかったため、日本国内で500万円で販売されていたようです。当時の仕入れ価格は40万円程度だと推測できます。現在も市場価格は500万円を超えておりません。これだけ発行数が多い地金同様のコインです。今後も500万円を超える事はないでしょう。自社の儲けだけを考えている店舗からすすめられるままに高値掴みすると落とし穴にはまって出られなくなってしまいます。

発行数が少ない年を特年と呼んだり、溶解されたという不確実な話しをして希少性が高いと錯覚している販売店も存在するようです。これらは高く売るためのセールストークです。

鑑定枚数とPF70が急増中で希少性は下がっていくのに、価格が上がっているという市場の歪みはいつか修正されますので、高値掴みする事のないようにご注意下さい。PF69以下がほぼ地金価格なら買っても良いと思います。ノーリスクです。

1982年 NGC PF70 ULTRA CAMEO 市場価格 280万円~330万円適正価格 100〜120万円

1982年以外の年号の NGC PF70 ULTRA CAMEO 市場価格 140万円~180万円適正価格 100~120万円

NGC PF69 ULTRA CAMEO 市場価格 50万円~60万円適正価格 50万円~60万円

これらの三大コインを購入しているのは新規参入者です。イギリスのソブリン金貨は海外からも国内からも委託販売の依頼が多いです。本当に希少性が高いコインはがどの店舗でも並んでいたり、オークションにも度々出品されtいたり、いつでも買えるという事はありえません。在庫がダブ付いているコインの処理のために「おすすめコイン」として説明を受けて購入する方が多いです。

ヤングエリザベスソブリン金貨の価格が高くなったので、次は1985年以降のソブリン金貨が同じ様におすすめコインとして高値で販売されています。後は説明しなくてもご理解いただけると思います。

鑑定枚数の調べ方

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購入価格の重要性

YouTube、ネット上の広告、書籍、などでコインの情報を見かけたので飛びつき買いをしたが、購入価格が高すぎて失敗した。購入価格よりも高く売る事ができないため困っているというご相談が多いです。誇大広告を鵜呑みにせず、コインの発行数や過去の価格推移などを調べて、価格を比較して吟味してから購入して下さい。

当店では従業員は一人です。店舗を持たず、ネット広告も出しておりません。高額なテナント料や高い広告費を払う必要がないため、その分価格を下げる事ができます。ほとんどのお客様にリピーターになっていただいています。

10年たっても購入価格以上で売却できないなら、資産防衛・資産運用としてコインを保有する意味がありません。

実例1、「希少性が高いコインだから」とすすめられて、1,000万円でコインを購入。3年後に1,100万円で委託販売で売却。委託販売業者へ手数料10%支払い、実質的に利益はゼロ。結果は資金を3年間拘束されただけでした。

実例2、 3年前にPF69のコインをほぼ地金価格29万円で購入。ゴールド価格上昇に伴い地金価格上昇したため40万円で売却。10%の委託販売手数料を差し引いて36万円。7万円の利益。

上記2つの実例から分かる事は、希少性が高いコインの価格は上がり続けると妄信せずに、希少性・人気・価格・発行枚数など、総合的に考慮してコインを購入する必要がある。

偽物コイン

古物商免許は申請さえすれば簡単に取得できますので、古物商を持っているから安心とは言えません。NGCやPCGSスラブに入っているコインは真偽が保証されていますので、なるべく鑑定済みのコインを購入して下さい。

スラブに入っている偽物なども多く出回っているようです。精巧に偽装されているものは見分けるのが難しいです。個人同士の転売サイトから購入する事は避けて下さい。

当店で販売中のコインは海外造幣局から購入し、直接鑑定会社へ送りグレーディングしたコインです。もしくは信頼できる海外ディーラーがグレーディングしたコインです。安心してお買い求め下さい。

当店ではお客様のご予算に応じて、モダンコインとアンティークコインを組み合わせた最高のポートフォリオをコーディネイトいたします。購入から売却までしっかりとサポートさせていただきます。ご質問やご意見などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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